映:The Rose
監督:マーク・ライデル
制作国:アメリカ
あらすじ>>>
アメリカが反体制と激動の波に揺れた'60年代に、カリスマ的な魅力で若者を熱狂させ、酒と麻薬に溺れながら歌い続けたロックのスーパー・スター、ジャニス・ジョップリン。愛を求めながら、そのあまりに激しい気性から愛に傷つき、人間の解放を求めて体当たりで生きた彼女の愛と激情の人生を描くミュージカル・ラブ・ストーリー。
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主人公の名前はローズであり、モデルとなったのが実在したロック・シンガーのジャニス・ジョップリンである。
ローズを演じたのは映画初主演の実力派俳優ベット・ミドラーだ。
ジャニス・ジョップリンもベット・ミドラーも私はよく知らなかったが、この映画は他の誰でもない「ローズ」の話であり、一人の女性の孤独で激しい人生の話であった。
ミュージカルというよりは音楽劇といったほうが形式は伝わりやすいだろう。
ミュージカルのように台詞を音楽に乗せて歌うのではなく挿入歌的に歌唱シーンがあるのだ。
以下ネタバレ注意‼️
衝撃的な作品。
はっきりとそう言えるのは、ラストで主人公ローズがステージ上で亡くなるからだけではない。
ハードスケジュールの中お酒に頼って歌い続けるローズの姿は「ボヘミアン・ラプソディー」のフレディに重なる。
彼女もまた、孤独に愛をたくさん求めた。
そして一度はやめたという薬に手を出した彼女は、故郷のフロリダでのコンサートで倒れ、亡くなってしまう。
この悲しいラストとそこからのエンディング曲"The Rose"は本当に胸を締め付けられる。
人生なんて、ロックンロールじゃなくていいじゃないか。
ローズが愛した人は、すぐに彼女の元を去ってしまう。
その原因は少なからず彼女自身にある。あるんだけど、彼女があそこまで孤独だったのはなぜだろう。
恋は素敵なことなのだろう。
人を愛するというのは。
それでも彼女はまず自分を愛してあげないといけなかった。
自分を大切に、なんて月並みな言葉だけれど、余裕がないときは忘れてしまうことだからちゃんと胸に刻んで。
ベット・ミドラーの歌声がすごくかっこよかった。
ベット・ミドラー "The Rose"(映画Trailer・日本語訳付き)↓
https://m.youtube.com/watch?v=yjjaKSSpv18