Purple Fabric’s Diary

映画や本、その他諸々について自分の意見を書くブログ。日本人になりたい日本人。Filmarks ID:pierrotshio

私は私で生きていく

 

割と最近、インスタを始めた。

ほぼ見る専門のつもりだったが、これを機に人間関係の輪を広げたいとも思って少しばかり写真を上げた。

これまた最近始めた、フィルムカメラで撮った写真とかを、何の計画も無しに上げた。

いいね、が欲しいというより、コメントが欲しいな、なんて思っていた。

 

或る日、ひょんなことから同じ大学で同じ部活をやっている数人にアカウントがバレた。

まあそれ自体は大して気にしていないんだけど、そこから発展して先輩(OB)からフォローされて、何だか無駄に緊張するようになった。

 

誰かに発信するためにあるSNS

このブログだってそうなんだけど、義理でフォローするのはなんか違う。

いや、勿論知り合いにフォローされたら義理で返すんだけど。

私は一体何がしたいのかな。

 

私を見て……!

 

私を見ないで。

 

めんどくさい奴。

私も、みんなも。

 

 

今は、ストーリーとやらの使い方を覚えて、活用している。

ストーリーって、いいねとかいう機能が無いからいいね👍🏻

きっといいねを貰えたらすごく喜ぶ私だけど、本気のいいねが貰えないならいらない。

 

「偉そうに、評価なんかするな!!」

 

やっぱりめんどくさい奴なんだな。

でも仕方ないね。

これが私。

 

 

頭の中で沢山の独り言がぐるぐる回っている私。

自信がなくて家族にも友達にも自分の話を積極的にはしないけど、本当は「聞いて聞いて」って言いたいんだ。

文章を読むのも書くのも好きな私。

国語の教科書を読むのが好きになって、部活をきっかけに脚本を書くようになって、授業でレポートを書くようになって、言葉を扱う仕事に就きたいと思うようになった。

でも下手な文章は嫌いで、クラスメイトの下らない感想文なんて破り捨ててしまいたい私。

だからといって私みたいに奇を衒う人も嫌。

 

ひどいね。

でも、これでいい。

人を積極的に傷つけない限りは自由な心で生きていくと決めたから。

色々あって別居中のお父さんが、私に言った。

「全部自分の選択なんだよ。好きにやればいいんだよ。そんなつもりは全く無いけど、もしお父さんたちの期待がプレッシャーになってるんだったら、気にしなくていいんだよ。」

お父さんは、狭いアパートでお酒を飲みながら私にそう言ったんだ。

ああ、この人は薄々気付いてるんだな。

私は怖くなった。

そして馬鹿だなあとも、思った。

会いたい気持ちも、子ども扱いして欲しい気持ちもあったけど、何より私はずっと気を遣ってアパートに行っていた。

昔から人の期待に応えたいと思っていたことも、いい子でいたいと思っていたことも、だから壊れてしまったこと(これについては別の記事で言及する)も、お父さんはきっと解っていた。

好きなように生きていたら、こんなに頻繁にはアパートには来ないかもしれないことも。

暫くアパートには行っていない。

ドライブや食事には行ったけど、子どものように、一緒に住んでいるように、アパートに泊まることはもうほとんどない。

私のお父さんは長男で、音楽の道を諦めて就職した。

きっとすごく悩んだんだろうけど、後悔しているように見えたことは一度も無い。

そんなお父さんをかっこいいと思うし尊敬しているから、私は自分の好きなように生きようと思う。

何かを諦めるときも、貫き通すときも、自分の選択なんだと胸を張って言える自分でいたい。

それはとても難しいし、簡単に振り切れるほど安い人間関係でも、目をつぶって走り出せるほど軽い人生でもないけれど、誰かのせいにしたくないから。

沢山の大切な人たちを、桎梏にしたくないから。

 

私の好きな戯曲、岩松了の『青い瞳』にはこんな台詞が出てくる。

 

「私は私で生きていかせて。」

岩松了『青い瞳』2015年、ポット出版、156頁)

 

だから、私は私で生きていく。

 

 

そんなこんなで、なんだかんだ、お喋りな私は再びブログを始めることにする。

今度は成績なんかじゃなく、自分のために。

 

はじめまして、これからの私が本物のパープルファブリックです。