Purple Fabric’s Diary

映画や本、その他諸々について自分の意見を書くブログ。日本人になりたい日本人。Filmarks ID:pierrotshio

音:天使の猫/斉藤和義

パープルファブリックのフェイバリット・ミュージック第2弾!!

今夜おすすめするのは、斉藤和義の隠れた名曲「天使の猫」。

100sのベーシスト山口寛雄との共作であるこのミュージックは2013年リリースの通算17枚目のアルバム『和義』に収録されている。


ノスタルジックで寂しげな曲調に、不思議な猫との出会いを描いた歌詞が乗っている。

具体的な物語のあるところが非常に斉藤和義らしい。このミュージックを聴けば私たちは、経験していない日常の中に自分自身が生きていたような感覚に陥るだろう。

そしてその優しいサウンドに心を落ち着かせながらも忘れかけていた情熱を奮い立たせる、これはそんなミュージックである。

音:Flashlight/George Clinton

パープルファブリックのフェイバリット・ミュージック第1弾!!

今夜おすすめするのはジョージ・クリントンの「Flashlight(The Groovemasters' Mix)」!


ジェームス・ブラウンを筆頭に盛り上がった音楽ジャンル"ファンク"はジョージ・クリントンによって新しい波が生まれた。

それが"Pファンク"である。
"Pファンク"はジョージ・クリントン率いる「Parliamentパーラメント)」「FUNKADELICファンカデリック)」という音楽集団の名前から由来する。

両集団は構成メンバーはほぼ同じだが、コンセプトや音楽性が異なる。

Parliament」はシンセやホーンの音を多用し複雑でストーリー性の強い作品作りをしており、R&Bやソウル寄りの楽曲が多い。
FUNKADELIC」はギターの音重視のロック寄りでシンプルでありながら重い曲が多い。


今回紹介するミュージックは「Parliament」の「Flashlight」をジョージ・クリントンがセルフアレンジしたものだ。
型にはまらないジョージ・クリントンのプロデュース力を存分に味わうことができる究極の音楽。

聴いた人はつい体を揺らしてしまうだろう。

"Pファンク"とは何か、まずは聴いていただきたい。

 

 

映:チャンブラにて

監督:ジョナス・カルピニャーノ

制作国:アメリカ/イタリア/スウェーデン/ドイツ/フランス/ブラジル

 

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2019年1月26日(土)より公開。

試写会にて、先に拝見しました。

 

非常に重たいテーマと現実があった。

 

イタリアのラブリア州レッジョ・カラブリア県に位置するジョイア・タウロと呼ばれる共同体。そこにあるスラムと化した一つの通り、チャンブラには大昔から差別を受け続けているロマという民族の一部の人たちが住んでいる。

彼らは元々、旅をして暮らす流浪の民だったが、異教徒と揶揄されるようになり、様々な迫害を受けチャンブラから離れることができない。まともな職に就くことのできないロマたちは他人のものを盗み、売ることで生活している。

監督が主人公ピオとその家族と出会ったのも、撮影機材が積まれた車をロマに盗まれたことがきっかけだったという。

 

映画は14歳の少年ピオを中心としたロマの生活がドキュメンタリーチックに描かれている。

幼い子どもたちが煙草を吸い、お酒を飲み、クラブで踊る。

兄弟や親戚が入り混じるひとつの家で暮らすピオは、丁度大人と子どもの間にいた。

家族の役に立ちたい。

常に豊かでない家にお金を入れるため、ピオは盗みを働く。

家族はそれを知ると彼を叱るが、兄や父は当たり前にそれをやってきた。大人の世界での暗黙の了解であった。

盗みを働くことがイニシエーション的な意味を持つのだ。

正しいかどうかなんて考えてはいけないのだ。

 

ピオの年上の親友で、アフリカからの移民であるアイヴァもまた重要な人物である。

優しく見守りながらも叱ってくれる親友の存在は、ピオにとって何も考えずにいられる大切な居場所であった。

 

善悪、生死、家族、親友、イニシエーション。

大切もの、優先すべきものは国や人によって異なる。

 

ラストシーンのピオはまさに狭間にいた。

今までいた子どもの世界と、家族の為に"働く"ことができる大人の世界の間である。

そしてピオは選択する。

これから自分が生きる世界を。

 

第90回 米アカデミー賞外国語映画賞イタリア代表選出作品。

出演者のほとんどが演技経験のない現地の人である。

映像の揺れと爆音のEDMに酔いそうになったが、一度見てみる価値はあると思う。

 

予告動画↓

https://m.youtube.com/watch?v=h8MD7hBrDko

 

映:The Rose

監督:マーク・ライデル

制作国:アメリ

 

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あらすじ>>>

アメリカが反体制と激動の波に揺れた'60年代に、カリスマ的な魅力で若者を熱狂させ、酒と麻薬に溺れながら歌い続けたロックのスーパー・スター、ジャニス・ジョップリン。愛を求めながら、そのあまりに激しい気性から愛に傷つき、人間の解放を求めて体当たりで生きた彼女の愛と激情の人生を描くミュージカル・ラブ・ストーリー

>>>

 

主人公の名前はローズであり、モデルとなったのが実在したロック・シンガーのジャニス・ジョップリンである。

ローズを演じたのは映画初主演の実力派俳優ベット・ミドラーだ。

ジャニス・ジョップリンベット・ミドラーも私はよく知らなかったが、この映画は他の誰でもない「ローズ」の話であり、一人の女性の孤独で激しい人生の話であった。

 

ミュージカルというよりは音楽劇といったほうが形式は伝わりやすいだろう。

ミュージカルのように台詞を音楽に乗せて歌うのではなく挿入歌的に歌唱シーンがあるのだ。

 

以下ネタバレ注意‼️

 

 

 

 

 

 

 

 

衝撃的な作品。

はっきりとそう言えるのは、ラストで主人公ローズがステージ上で亡くなるからだけではない。

ハードスケジュールの中お酒に頼って歌い続けるローズの姿は「ボヘミアン・ラプソディー」のフレディに重なる。

彼女もまた、孤独に愛をたくさん求めた。

そして一度はやめたという薬に手を出した彼女は、故郷のフロリダでのコンサートで倒れ、亡くなってしまう。

この悲しいラストとそこからのエンディング曲"The Rose"は本当に胸を締め付けられる。

人生なんて、ロックンロールじゃなくていいじゃないか。


ローズが愛した人は、すぐに彼女の元を去ってしまう。

その原因は少なからず彼女自身にある。あるんだけど、彼女があそこまで孤独だったのはなぜだろう。

恋は素敵なことなのだろう。

人を愛するというのは。

それでも彼女はまず自分を愛してあげないといけなかった。

自分を大切に、なんて月並みな言葉だけれど、余裕がないときは忘れてしまうことだからちゃんと胸に刻んで。


ベット・ミドラーの歌声がすごくかっこよかった。

 

 

 

ベット・ミドラー "The Rose"(映画Trailer・日本語訳付き)↓

https://m.youtube.com/watch?v=yjjaKSSpv18

 

映:名探偵コナン ④1位 瞳の中の暗殺者 2/2

映:名探偵コナン ①前口上

https://purple-fabric.hatenadiary.jp/entry/2018/12/19/102659

 

映:名探偵コナン ②順位と得点

https://purple-fabric.hatenadiary.jp/entry/2018/12/19/103043

 

 

前回記事

映:名探偵コナン ③1位 瞳の中の暗殺者 1/2

https://purple-fabric.hatenadiary.jp/entry/2019/01/12/010100

の続き。

長くなるだろうなとは思っていた。

 

 

 

以下ネタバレ注意‼️

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パーティーの最中、蘭はトイレで佐藤刑事と鉢合わせる。その直後、トイレを含む会場全体が停電する。蘭は洗面台の下から明かりのついた懐中電灯を見つけ、辺りを照らす。すると佐藤刑事は何者かに銃で何発も撃たれ意識を失い、蘭はショックで気を失う。2人はすぐに病院に搬送され、パーティー会場の出入り口は全て封鎖される。パーティー会場にいた警察官を含む全員から硝煙反応が出ず、コナンが途中見かけた友成真と仁野環は姿を消していた。

 

会場での捜査の後、病院で2人の容態を聞く。佐藤刑事は弾の1つが心臓近くで止まっており、助かるかは五分五分だと言う。一方蘭は外傷はなく、意識を取り戻したが記憶を失っており、自分の名前さえも思い出せなくなっていた。風戸の診察により、蘭は強い精神的ショックから自身を守るために記憶を失ったと診断された。

何者かに見られている気配を感じたコナンは、佐藤刑事が撃たれたときに蘭が犯人の顔を見ており、犯人に命を狙われているのではないかと考える。その予感は的中し、退院して外に出かけた蘭は駅のホームで誰かに背中を押され線路に落とされる。間一髪でコナンに助けられるが、命を狙われていることが分かり、再び緊張感が戻る。

ここからコナンは犯人を突き止めるべく本格的な捜査を始める。

コナンはこのとき単身で捜査をする。小五郎や警察は、硝煙反応が出なかったことから停電した際に会場にいた人物を完全に容疑者から外していた。そしていつの間にか姿を消していた友成真と仁野環に疑いの目を向ける。そうして観客までもミスリードされていたのだ。

コナンはわずかな可能性も見逃さなかった。

 

地道な捜査で犯人が分かったコナンだが、その頃蘭たちは冒頭の遊園地におり、犯人もそこにいる。遊園地に到着したコナンは犯人から蘭を守るため、共に逃げる。そして犯人を名指しし、推理を披露する。

拳銃を持った犯人に追い詰められながらも、コナンは蘭の記憶を取り戻すこと、犯人を追い詰め形成逆転することを考えている。そしてあの、噴水広場へやってくる。

 

ここからの流れが私は大好きで、これを見るための100分と言っても過言ではないと思っている。

突然カウントダウンを始めるコナン。何故だか分からないが声を揃えてしまう蘭。「1」次の瞬間、2人を囲んで水が上がる。拳銃を手に、伸ばしていた犯人の腕を水が囲む。それは佐藤刑事が撃たれた時、蘭が見た光景と重なる。あの日、蘭の瞳の中に映った全てが蘇る。ここでタイトルの意味も分かるのだ。

彼女はどんな気持ちだっただろう。大切な思い出も、大切な人も、自分のことさえも記憶から消してしまうほどの、それほどのものを私たちは見たことがあるだろうか。

強くて弱い、優しい蘭が私は好きだ。

そこからは蘭の空手の力もあり、犯人は無事に捕まった。

 

 

個人的な好みもある。

しかし1位になったのは、本当に作品としての完成度が高いからだ。

冒頭の遊園地でのコーラのシーンや、プロポーズの言葉がどのように生かされているかを是非見てほしい。

そして、一つの事件をここまで掘り下げる豊かな場面展開、巧妙な伏線とミスリード、クライマックスの映像と音楽のエモーショナルな融合、コナンには珍しく重めの通奏低音

全てを見てほしい。

きっと同じ気持ちになる人がいるはず。

映画として、素晴らしいと分かってくれる人がいるはずだ。

 

 

予告動画↓

https://m.youtube.com/watch?v=zlVmRHtDjCo

 

次回は第2位「ベイカー街(ストリート)の亡霊」!!

 

映:名探偵コナン ③1位 瞳の中の暗殺者 1/2

映:名探偵コナン ①前口上

https://purple-fabric.hatenadiary.jp/entry/2018/12/19/102659

 

映:名探偵コナン ②順位と得点

https://purple-fabric.hatenadiary.jp/entry/2018/12/19/103043

 

 


1位「瞳の中の暗殺者」2000年 42点
・推理の面白さ、結末の意外性:5(犯人の伏線、ミスリード、蘭の記憶喪失、全体の一貫性)
・事件の迫力、壮大さ:3(トロピカルランドのアトラクション、Need not to know)
・事件以外のストーリー性:5(思い出の噴水、プロポーズの言葉)
・登場人物:1(妃英理)
・喜怒哀楽:5(記憶の喪失と復活)

 

 

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【特筆情報】

・少年探偵団…コナン・灰原・元太・光彦・歩美の5人からなる探偵団。全員、帝丹小学校の1年B組。

・妃英理…小五郎の妻で、蘭の母親。別居中。

・佐藤美和子…警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査三係の警部補。美人でアイドル的存在だが、本人は気付いていない。

・硝煙…火薬の発火によって生じる煙。

・硝煙反応…銃を発射した際に手や着衣などに付着した硝煙を検査するために、ジフェニルアミンで紫色に発色させるなどの化学反応。鑑識法の一つとして犯罪捜査などに用いる。

 

監督:こだま兼嗣

制作国:日本

 

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以下ネタバレ注意‼️

ーーーーーーーーーー

非常に好きな作品である。

個人的な好みもあるが、評価が3倍になる「推理の面白さ」と「喜怒哀楽」が最高得点なのがこの作品の完成度の高さを表している。

 

 

オープニングは蘭と新一が遊園地へ遊びに行った時の回想シーンである。この帰りに新一は体が縮んでしまうのだが、今回はその前のデートの様子が描かれる。新一が蘭の頬にコーラの缶を触れさせ驚かすシーンや、ある時間になると水が出る噴水広場へ連れて行きカウントダウンをするシーン。この何気ない楽しい思い出たちが、ラストシーンに繋がる。無駄な描写など一つもないのである。

 

時間は現在に戻る。ある雨の日、奈良沢という警察官が何者かに拳銃で撃たれる。コナンは犯人を追いかけるが、取り逃がす。誰に撃たれたのかとコナンに尋ねられ、奈良沢は自分の左胸を掴んで何かを伝えようとするが、生き絶える。

コナンの証言から警察は、犯人は左利きだと断定する。また、左胸をつかんで死亡したことについては、胸にしまってあった警察手帳を示したものと解釈する。

その日の夜、今度は芝という警察官が射殺される。小五郎は一連の事件について話を聞こうと目暮警部に電話するが、「今は忙しい」と断られる。

 

コナン作品は子ども向けなので基本的に重苦しい空気は続かない。しかしこの映画の通奏低音はどちらかと言うと深刻で暗い。ここまでの流れもまさにそうなのである。

 

そんな中、白鳥警部の妹の結婚を祝う会が開催され、コナン一行は出席する。会場には、小田切敏郎警視長をはじめとする警察官、敏郎の息子の敏也、白鳥の主治医である心療科医師・風戸らの姿があった。小五郎とコナンは高木刑事から、2人目の被害者である芝も警察手帳を握っていたことを聞き出すが、すぐ白鳥に「Need not to know」(知る必要の無いこと)と言われ、詮索を拒否される。これは警察内の隠語であり、コナンは警察の上層部、あるいは警察組織全体が事件に関与しているのではないかと疑念を抱いた。

「Need not to know」この言葉が出てきた瞬間の小五郎とコナンの緊張した表情は観客の気持ちをも引き締める。

一方で蘭や親友の園子は、英理から小五郎のプロポーズの言葉を聞き出す。重苦しい警察陣と明るい女性陣の対比がバランス良く、面白い。さらにそのプロポーズの言葉というのも後々出てくる。もう一度言うが、無駄な描写など一つもないのである。

 

つづく…

映:名探偵コナン ②順位と得点

前回記事の第4章でも述べた通り、作品は以下の5項目を5段階で評価し、さらに重要度の高いとみなしたものに重み(ウェイト)を設定する。


・推理の面白さ、結末の意外性:3倍
・事件の迫力、壮大さ:2倍
・サブストーリーの面白さ:1倍
・登場人物:1倍
・喜怒哀楽:3倍

 

○5段階の価値観

1:まぁ普通
3:割といい
5:素晴らしい

 

詳しくは前回記事「映:名探偵コナン ①前口上」第4章をご参照いただきたい。

映:名探偵コナン ①前口上

https://purple-fabric.hatenadiary.jp/entry/2018/12/19/102659

 

 

1. 順位と得点

各作品の順位と得点は以下の通りである。

(タイの場合は作品の制作年順に並べる。制作年はタイトル横に記す)

 


1位「瞳の中の暗殺者」2000年 42点


2位「ベイカー街(ストリート)の亡霊」2002年 41点


3位タイ「水平線上の陰謀(ストラテジー)」2005年 40点

3位タイ「から紅の恋歌(ラブレター)」2017年 40点

 

5位タイ「天国へのカウントダウン」2001年 39点


5位タイ「ゼロの執行人」2018年 39点


7位「世紀末の魔術師」1999年 38点


8位「沈黙の15分(クォーター)」2011年 37点


9位「時計じかけの摩天楼」1997年 36点


10位「純黒の悪夢(ナイトメア)」2016年 35点


11位タイ「迷宮の十字路(クロスロード)」2003年 34点

11位タイ「銀翼の奇術師(マジシャン)」2004年 34点


13位タイ「絶海の探偵(プライベート・アイ)」2013年 33点


13位タイ「異次元の狙撃手(スナイパー)」2014年 33点


15位「14番目の標的(ターゲット)」1998年 32点


16位「探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」2006年 30点


17位「戦慄の楽譜(フルスコア)」2008年  28点


18位「天空の難破船(ロストシップ)」2010年 27点


19位「漆黒の追跡者(チェイサー)」2009年 25点


20位「紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」2007年 24点


21位「11人目のストライカー」2012年 23点


22位「業火の向日葵」2015年 22点

 

 

2. 得点の内訳

ここから、各作品の得点の内訳を見ていく。

項目毎の評価は以下の通りである。

評価の要因となり得る事柄は括弧内に簡単に記すことにする。

 


1位「瞳の中の暗殺者」2000年 42点
・推理の面白さ、結末の意外性:5(犯人の伏線、ミスリード、蘭の記憶喪失、全体の一貫性)
・事件の迫力、壮大さ:3(トロピカルランドのアトラクション、Need not to know)
・事件以外のストーリー性:5(思い出の噴水、プロポーズの言葉)
・登場人物:1(妃英理)
・喜怒哀楽:5(記憶の喪失と復活)


2位「ベイカー街(ストリート)の亡霊」2002年 41点
・推理の面白さ、結末の意外性:4(現実の事件とゲームの中の事件のリンク、ノアズアークの正体)
・事件の迫力、壮大さ:4(電車事故)
・事件以外のストーリー性:4(新一と蘭の思い出、世襲制
・登場人物:2(お父さん、ホームズ)
・喜怒哀楽:5(ゲームの世界観、仲間の脱落、蘭の飛び降り)


3位タイ「水平線上の陰謀(ストラテジー)」2005年 40点
・推理の面白さ、結末の意外性:4(犯人を利用した真犯人、小五郎の推理)
・事件の迫力、壮大さ:4(豪華客船の沈没)
・事件以外のストーリー性:4(かくれんぼ、真犯人が英理に似ている)
・登場人物:1
・喜怒哀楽:5(金メダルのプレゼント、蘭のピンチ、小五郎かっこいい、エンディング曲)

 

3位タイ「から紅の恋歌(ラブレター)」2017年 40点
・推理の面白さ、結末の意外性:4(真犯人の意外性、複雑さ)
・事件の迫力、壮大さ:4(各所の爆破)
・事件以外のストーリー性:4(百人一首、紅葉との約束)
・登場人物:4(平次、和葉、平次の母)
・喜怒哀楽:4(平次と和葉のラブストーリー、動機)

 

5位タイ「天国へのカウントダウン」2001年 39点

・推理の面白さ、結末の意外性:3(動機富士山、30秒当てクイズの伏線)
・事件の迫力、壮大さ:5(ツインタワー爆破、蘭飛び降り、車で脱出)
・事件以外のストーリー性:5(灰原の姉への思い、探偵団と灰原の絆、小1の恋模様)
・登場人物:3(黒の組織
・喜怒哀楽:4(まぬけな黒の組織、灰原の闇と探偵団の光、勇気)


5位タイ「ゼロの執行人」2018年 39点
・推理の面白さ、結末の意外性:4(安室の真意、犯人)
・事件の迫力、壮大さ:5(安室の運転テク、火星探査機の墜落)
・事件以外のストーリー性:4(公安、検事と協力者の関係、毛利小五郎逮捕、正義とは)
・登場人物:4(安室透)
・喜怒哀楽:3(コナンの蘭への思い、毛利夫妻)


7位「世紀末の魔術師」1999年 38点
・推理の面白さ、結末の意外性:4(スコーピオン)
・事件の迫力、壮大さ:3(ロシア秘宝、スコーピオンの狙撃)
・事件以外のストーリー性:5(コナン正体バレかける、キッドの協力)
・登場人物:3(キッド、平次、和葉)
・喜怒哀楽:4(メモリーズエッグの美しさ、犯人の追い詰め方)


8位「沈黙の15分(クォーター)」2011年 37点
・推理の面白さ、結末の意外性:4(それぞれの犯人、15という数字)
・事件の迫力、壮大さ:4(ダム爆発、雪崩で水を止める、コナン行方不明)
・事件以外のストーリー性:4(コナン名言、コナンうっかり)
・登場人物:1
・喜怒哀楽:4(名言、必死の捜索)


9位「時計じかけの摩天楼」1997年 36点
・推理の面白さ、結末の意外性:3(左右対称、新一への恨み、モリアーティ教授)
・事件の迫力、壮大さ:3(連続爆破事件、蘭の爆弾解体)
・事件以外のストーリー性:4(新一と蘭の恋模様、劇場版第1弾)
・登場人物:2()
・喜怒哀楽:5(ラッキーカラー、赤い糸)


10位「純黒の悪夢(ナイトメア)」2016年 35点
・推理の面白さ、結末の意外性:2(キュラソーの正体)
・事件の迫力、壮大さ:5(観覧車脱輪)
・事件以外のストーリー性:3(探偵団とキュラソーの絆)
・登場人物:4(黒の組織、赤井、安室)
・喜怒哀楽:4(赤井と安室の協力、キュラソーの改心)


11位タイ「迷宮の十字路(クロスロード)」2003年 34点
・推理の面白さ、結末の意外性:3(京都の通り名、義経録、仏像盗難、義経になりたかった弁慶)
・事件の迫力、壮大さ:3(バイクのチェイス、屋根の上で剣を交える)
・事件以外のストーリー性:4(平次の初恋、新一と蘭)
・登場人物:3(平次、和葉)
・喜怒哀楽:4(恋模様、京都ならでは)


11位タイ「銀翼の奇術師(マジシャン)」2004年 34点
・推理の面白さ、結末の意外性:3(ファンデーション毒、キッドの26文字)
・事件の迫力、壮大さ:3(飛行機不時着)
・事件以外のストーリー性:4(新一と蘭の恋模様)
・登場人物:3(キッド、英理)
・喜怒哀楽:4(新一と蘭の恋模様、キッドが飛行機から降りて滑走路作る)


13位タイ「絶海の探偵(プライベート・アイ)」2013年 33点
・推理の面白さ、結末の意外性:3(スパイX、事故の証拠隠蔽)
・事件の迫力、壮大さ:3(イージス艦自衛官と国防、蘭の空手)
・事件以外のストーリー性:3(蘭と新一、コナンと博士/灰原/服部の連携)
・登場人物:3(服部、和葉、柴崎コウ
・喜怒哀楽:4(蘭船から落ちる、コナン諦めない、小五郎の名刺)


13位タイ「異次元の狙撃手(スナイパー)」2014年 33点
・推理の面白さ、結末の意外性:3(意図、殺害現場)
・事件の迫力、壮大さ:3(狙撃、花火)
・事件以外のストーリー性:3(沖矢昴の正体)
・登場人物:3(FBI)
・喜怒哀楽:4(沖矢昴の正体)


15位「14番目の標的(ターゲット)」1998年 32点
・推理の面白さ、結末の意外性:3(トランプ)
・事件の迫力、壮大さ:4(ヘリ胴体着陸アクアリウム爆破)
・事件以外のストーリー性:4(小五郎が英理を撃った訳、Aの予感)
・登場人物:2(英理)
・喜怒哀楽:3(新一のカード、キス)


16位「探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」2006年 30点
・推理の面白さ、結末の意外性:4(犯人の意外性)
・事件の迫力、壮大さ:2(子供達全員に爆弾、ジェットコースターでの爆発危機)
・事件以外のストーリー性:2(コナンの名言)
・登場人物:3(探偵勢揃い、キッド)
・喜怒哀楽:3(灰原お腹痛い演技、小五郎かっこいい、警察組の覚悟、キッドの助け)


17位「戦慄の楽譜(フルスコア)」2008年  28点
・推理の面白さ、結末の意外性:3(犯人の意外性)
・事件の迫力、壮大さ:3(劇場の爆破)
・事件以外のストーリー性:3(新一のバイオリン、帝丹小学校の校歌、コナン音痴)
・登場人物:1
・喜怒哀楽:3(レイコさんいい人、声で電話をかける、リコーダーで伝達)


18位「天空の難破船(ロストシップ)」2010年 27点
・推理の面白さ、結末の意外性:3(犯人の本当の狙い)
・事件の迫力、壮大さ:2(ウイルス、飛行船ジャック)
・事件以外のストーリー性:2(キッドに蘭を奪われる?)
・登場人物:3(キッド、平次、和葉)
・喜怒哀楽:3(蘭が感染?)


19位「漆黒の追跡者(チェイサー)」2009年 25点
・推理の面白さ、結末の意外性:2(犯人身代わり、アイリッシュ
・事件の迫力、壮大さ:4(東京タワー蜂の巣状態)
・事件以外のストーリー性:1(蘭の反射神経)
・登場人物:4(黒の組織
・喜怒哀楽:2(エンディング曲)


20位「紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」2007年 24点
・推理の面白さ、結末の意外性:2(犯人)
・事件の迫力、壮大さ:2(ガス爆発で脱出、宝探し)
・事件以外のストーリー性:4(探偵団の謎解き、灰原相棒、蘭と園子)
・登場人物:1
・喜怒哀楽:3(蘭と園子・灰原とコナンの信頼関係)


21位「11人目のストライカー」2012年 23点
・推理の面白さ、結末の意外性:2(小五郎への恨み)
・事件の迫力、壮大さ:3(スタジアム爆破、爆破阻止)
・事件以外のストーリー性:2(サッカー選手の名言)
・登場人物:3(サッカー選手)
・喜怒哀楽:2(棒読み)


22位「業火の向日葵」2015年 22点
・推理の面白さ、結末の意外性:2(キッド犯行動機、真犯人)
・事件の迫力、壮大さ:3(爆破、火災)
・事件以外のストーリー性:2(向日葵の花言葉
・登場人物:2(キッド)
・喜怒哀楽:2(蘭と「ひまわり」を助けるキッド)

 

 

上記の評価要因(括弧書きのもの)を参考に、次回からは一作品につき一件の記事を書こうと思う。

順位の高い順に、あらすじと感想を含めながら評価の解説をし、記事を更新していきたい。

まずは、第1位の『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』から…。